【お知らせ】

門之助は2020年の秋より始まるハワイ大学マノア校演劇学部の授業を1年間担当することとなりました。ただし実際に現地に赴き直接指導するのは2020年の10月と2021年の3月となります。その間はスカイプなどを使い日本より指導を行います。

ハワイ大学の演劇学部では英語による歌舞伎の指導を長年に亘り行い、その独自のメソッドは内外より非常に高い評価を受けています。

それに先立ち、本年6月3日より6月14日まで演劇学部主催の歌舞伎ワークショップも担当することとなりました。この講座は正規の学生のみならず、世界から受講者が集まるオープンな講座です。

上記以外の月はもちろん通常通り日本で舞台に出演する予定です。その際には是非、劇場へ足をお運びくださいませ。

なおこのプロジェクトの詳細は追ってお知らせいたします。

事務局

【門之助よりメッセージ】

初春を寿ぎ謹んでお慶びを申し上げます。本年も何卒お引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。

この度、ハワイ州立大学マノア校演劇学部の授業を担当させていただくことなりました。英語による歌舞伎を指導するハワイ大学の演劇学部の授業は評価も高く非常に本格的な内容です。通常は1年間かけて一つの演目を学んだ学生たちが総仕上げとして、大学内のケネディーシアターにて上演します。しかし今回は初めての試みとしてケネディーシアターでの上演後、学生たちが来日し、日本でその芝居を披露することを最終目標としています。

イエッツイー教授と共に温めてきた夢がついに叶うこと、とても幸せに思っております。またハワイ大学とは家族共々個人的にご縁が深く、この度このような形で大学の教育に参加できますことは同大学及びイエッツイー教授との家族レベルの強い繋がりがあってこそと考えております。

ところでかつてハワイには歌舞伎を上演する芝居小屋があったことをご存知でしょうか? 

150年前に初めてハワイへ渡った日本人入植者たちとともに現地に根付いた歌舞伎は、いつしか青々と茂る樹木となりました。その後、歌舞伎は日本とハワイがたどった様々な歴史の中でもたくましく生き続け、2021年に里帰り公演として日本で上演することを目指すまでになりました。日本人の魂ともいうべき歌舞伎をハワイの人たちがここまで育ててくれた温かさに 私も微力ながら恩返ししたいと考え、その機会を与えていただけたことを非常に光栄に思っております。そしてこれをきっかけにハワイの方たちにとって再び歌舞伎がより身近な存在となることを望んでおります。

ハワイ大学内にあるジョン・F・ケネディーシアター
門之助とジュリー・イエッツィー教授